『千年の田んぼ』あらすじと読書感想文・課題図書のおすすめ度

こちらでは、2018年の「第64回 青少年読書感想文全国コンクール」中学生の課題図書である
『千年の田んぼ』の「あらすじ」と「読書感想文の例」をご紹介いたします。


千年の田んぼ:国境の島に、古代の謎を追いかけて (旬報社)
著者:石井里津子・著
192ページ
本体価格:1,500円
ISBN978-4-8451-1519-8

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『千年の田んぼ』あらすじとおすすめ度・解説
『千年の田んぼ』の読書感想文の例(2000文字)

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『千年の田んぼ』のあらすじとおすすめ度・解説

作品概要
秘境の離島に、聖徳太子の時代の日本最古の田んぼがある?!
いったい誰が? なんのために? どうやって残っているのだろうか?
さあ君も、大地に刻まれた〝奇跡の風景〟の謎をとく旅をはじめよう??

山口県にある、海に囲まれた見島。日本海の荒波に浮かぶ、この国境の小島に、15ヘクタールもの広大な水田が広がり、
なんと約100個もの小さな溜池が点在している。
その不思議な光景にひかれて島をおとずれた著者は、見えてくる事実や話をもとにやがてそれが7世紀ごろの中央政府の手による「条里田」(じょうり制にもとづいて作られた、碁盤の目のように四角に区切られた田んぼ)ではないかと考えるようになったのです。
皆さんが日頃見かけるように、今でこそ、直線で広い田んぼはあたりまえなのですが、千年以上前、まっすぐで直角な四角い田んぼは驚くべき形でした。みんな丸っこい、小さな田んぼばかりだったのです。

現存する条里田だとすれば、まさに奇跡の田んぼ、奇跡の風景。でも、なぜそんな国家事業を海に囲まれたこの小さな離島で? いったい誰の手によるものなのか? 隣接するたくさんの古墳が意味するものは? 古代の謎や当時の人々の工夫など、ひとつひとつ解きあかしながら日本人と稲作の深い関わりに迫っていく、時空をこえて楽しめるノンフィクションです。

内容(「BOOK」データベースより)
秘境の離島に日本最古の田んぼ?いったい誰が?なんのために?大地に刻まれた“奇跡の風景”の謎を解く。

序章「1300年前の田んぼ」
謎その1「不思議な三角ため池」
謎その2「お米づくりと八町八反」
謎その3「八町八反開田の謎」
謎その4「誰が、八町八反をつくったのか」
おわりに「1300年の希望」


序章から謎その2までは、田んぼにまつわる予備知識、ジワジワ田んぼのナゾを説き始めるのは「謎その3」からです。
結論としては「豪族」が指示して作ったんじゃない? というものです。

見島は地理的に朝鮮など外国からの国防の要のひとつの島とされてきました。
国防する武官は都もしくは太宰府(九州福岡に置かれた古代の国防の役所)から派遣された下級役人では?と言うことが、当時の古墳の出土品からわかります。ですが出土品(武器や高級食器・骨の特徴)から「どうやら農作業はしていなかったであろう」と推測されました。が離島なので本土からの文化も滞りながら200年ほど古墳時代から地方豪族(ラスト豪族)として代々受け継いできただろうと予測できました。
豪族は、古墳時代稲作を中心に米を財源とし、力を蓄えて行った人々(米=財力)です。
ですが第一目的が国防なので田んぼづくりをしていた確証はなく、食料づくりを行う穢多(えた)など農民層もいたとも考えられます。

作者は広大な八町八反の大事業となる田んぼづくりの指揮は豪族じゃないとできないだろうが、海外情勢が安定した時期に豪族が農業を手掛けた可能性が高いとみました。見島の基礎を築いたのは700年代後半の今から約1300年前、そして平安時代10世紀前半には50戸の家族がいた郷としての記録があります。

古墳時代以降日本人が重きをおいたもの、人をその地に定着させ命を繋げたものが稲・米であるので、推測の域ではあるもののこのような経緯で見島の田んぼは出来上がったのではないか?と結論を出しています。

  
『千年の田んぼ』のおすすめ度・解説

 
読みやすさ★☆☆☆☆
感想文の書きやすさ★☆☆☆☆

こんな人におすすめ
・ブラタモリ好き
・農業に興味がある
・歴史や地理に関心がある
・寛容で寛大な子
・話を要約できる能力のある子
・忍耐力のある子

『千年の田んぼ』本のおもしろさをいかに伝えるか?!が課題

山口県の見島という離島には千年前の田んぼがあるそうです。その特徴的な形からいつ、誰が作ったのかという謎にせまる…内容はブラタモリチックに離島の田んぼの謎を追いかけ、取材頑張ってはいます。

良く言えばそう表現できるが、田んぼとか地方史などに興味がなければ「謎その①」を読みだしてすぐに「あれ?なんの話をしているんだろう?」「どこへ向かっているのだろう?」とわからなくなり、興味がだんだん薄れていくと同時に苦痛を感じ始めます。「楽しんでいるのは作者だけ」という置いてけぼり感もあり、短いわりに内容が飛びまくり読みにくいのです。
好意的に受け止めようとしても構成がマズく、調べて分かった順に書いている作者本人は「ミステリーでしょ?」と楽しいでしょうが、ほぼ冒頭で読者の心は離れているので、ゴールの見えない関連情報が苦痛を増長します。担当編集者がナゼこれでOKを出したのか?ハタハタ疑問を感じます。
そう、例えるなら「本人しか面白くないヤマのない話を、もったいぶって長々話す女子」みたいな本です。なぜこの本が課題図書に選ばれたのか?興味もないのに強制的に読まされたら間違いなく本嫌いの子が増える危険な本です。

読書感想文を本書で書くのなら「歴史的なナゾに興味のある子」「長い話を要約できる子」など、スペックの高い子じゃないとかなり難しいです。島の人に話を聞いたり、文献を探したりしながら、その謎にせまる。調べ学習の参考にはなるかもしれないです。
「人の振り見て我が振り直せ」じゃないですが、この本を知らない人にどうやって面白おかしく解説できるか?を試される読書感想文だと思いましょう。ボロクソに言う事は誰にでもできますからデキる読書感想文とは「この本を誰かに紹介するとして、いかにしてこの本のおもしろさを伝え、読みたいと思わせるか?」です。これが出来たらかなり優秀です。

  

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『千年の田んぼ』の読書感想文の例(2000文字)

こちらのページに、約2000文字での「千年の田んぼ」の読書感想文の書き方の例が掲載されています。

『千年の田んぼ』読書感想文の書き方の例文(テンプレート付)

※「書き方のテンプレート」も付いていますので応用がききます!
 


 
用紙・字数のルール その他の詳細
原稿用紙を使用し、縦書きで自筆してください。原稿用紙の大きさ、字詰に規定はありません。
文字数については下記のとおりです。

中学校の部 本文2,000字以内

※句読点はそれぞれ1字に数えます。改行のための空白か所は字数として数えます。
※題名、学校名、氏名は字数に数えません。

参照:読書メーカー
■棚田や農村文化を調査する著者によるドキュメンタリー。ため池や水を汲む民具など、著者の関心はどこへ向かうのかと読み進めると、日本の稲作の歴史を水利や地割から解説したり、古文書や絵図、学術調査を参考に開田の歴史を推測するなど、子ども向けとはいえなかなか内容は高度。歴史や地理に関心があって「ブラタモリ」を楽しんで見られるような子なら、面白く感じるかも。様々な資料にあたったり、住民や専門家に聞き取りをしたり、またオリジナルなフィールドワークも重視するような、社会科学の調査方法を知る良書でもある。

■農地が元気である風景は、私たちを支える土台がきちんとあるよ、と証明してくれている。いかなる苦境のなかでも工夫し、生きる。家のまわりに当たり前のようにある田んぼ。ものすごい叡智がつまっている。読書感想文の課題図書。普段手に取らないジャンルなので新鮮。石井さんの行動力がすばらしい。あと、装幀の紐とじの色が可愛らしい。

■前半部分は、ため池や田んぼの形状等の説明が多く、話もあっちこっちに飛び、わけがわからなかった。 しばらく別のを読んで戻って来たら、後半はだんだん面白くなってきた。 この田んぼを誰がいつ作ったのか? 実は考えていた時代よりも遥か昔に作られたのではないか? そんな謎に迫る歴史ミステリーともいえる。

■この本でいったいどのような感想文を書けば良いのだろうか。課題図書だから読んだのだが、全く興味をそそられず読み物としても面白味に欠け難儀をした。舞台は山口県見島。そこにある八町八反と言われる広い平地の田んぼの謎を解くというもの。日本最古の田んぼではないのか との疑問を解決すべく地理学者や考古学者にも話をく。考古学には興味もあり、見島と言う牛の形をした島そのものも面白い。が、読み物としては説明が多すぎ、切り口も鋭さがない。どうやってこの本を薦めるか。難しい。

■山口県から45キロも離れた日本海に浮かぶ見島の、千年前から続く田んぼの謎に迫る。川もない平地に、どうやって水を引き、稲を育て、受け継いできたのか‥。著者が取材を続けていくうちに、昔の人々の情熱と知恵と工夫が徐々に解き明かされていく。農業、地域文化、歴史や地理の学習の参考になりそう。


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